日浦市郎 著 1996年2月
将棋は相手玉を詰みにすると勝ちます。
実際は勝ちがなくなった方が「投了」という「負け」を宣言して勝負がつきます。
他には時間切れや反則負けもあります。
しかし一般的には「投了」がほとんどの終局になります。
その時点で自玉に詰みが有る場合は一番分かりやすいですが、プロともなると必ずしも簡単な詰みではありません。
本著では投了後の即詰手順を詳しく解説しています。
他にしばしば見かけるのが「攻防共に見込みがなく、やむなく投了しました」です。
この局面でも、アマには難しい事が多数ありますが、本著では扱っていません。
終盤の強さを上げる方法に「詰将棋」「必至」等があります。
しかし一番は生きた終盤です。
「どちらが勝ちかは、最良の内容ですがはっきり言ってあまりにも高度すぎます。
その中間として「実戦の即詰み」問題があると思います。
これは「詰将棋」とはまた異なる難しさがあります。
角が主軸編:30問
飛車が主役編:25問
桂が主眼編:23問
香が主力編:12問
金銀が主体編:10問
コラム
終盤力は詰将棋と思っている人がいます。逆に詰将棋は嫌いという人もいます。
将棋は終盤だけで決まるゲームではありませんが、玉が詰むと負けというルール上で非常に逆転が多いと言われています。
従って、終盤力が強くて当然とも言えます。最低でも棋力に合った終盤力がないと、勝ちには結びつきにくいでしょう。
本著は、詰将棋は嫌いだが終盤力は強くしたい人にはぴったりの内容になっています。
プロの将棋で投了した局面は、アマ・特に初心者には実は非常に難解な場合が非常に多いです。
実際に投了の局面からアマ中級者が指して逆転する事も多くあります。
観戦記等にも、投了局面の解説はありますが、必ずしも理解できない場合もあります。
本著レベルの詳しい解説が欲しいとも思います。
目次を見ると、問題の数が異なる事に気がつくと思います。
終盤に働く駒の種類があるいは、詰めを見落としやすい駒の種類が分かりやすいと思います。
コラムは終盤の見落としが集められています。
実はこれは多数あります。
極端には、勝っている側が見落とし・錯覚で投了もあります。
もっとすごいのが、詰みがある局面で、詰み無しと読んで投了した場合もあります。
流石にトリビアレベルの少数です。
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