「1冊で1年間の将棋界のあらゆる出来事がわかるように配列」
年鑑も雑誌も観戦記も含めたあらゆる書籍・名著と、最初に書いても一般的な単行本が中心になりました。
ここで「将棋年鑑」の紹介をしたいと思います。
「昭和44年版」を取り上げたのは、最初でもないが私が保有している一番古い発行年だからです。
当時と現在では、情報量も棋士の数もその他の環境も大きく変わっています。
当時は資料集は、今以上に貴重だった事は確かですし、編集方針の「全棋士から最低1局」も容易でした。
女流棋士は1名のみで、棋戦も今とはかなり異なります。
棋戦
棋聖戦(前期)
棋聖戦(後期)
王位戦
王座戦
共同棋戦
十段戦
王将戦
NHK杯戦
六社棋戦
名人戦・順位戦
アマチュア棋戦
アマ名人戦
職域団体対抗戦(関東・中部・関西)
高校選手権
大学将棋
将棋界の動向
将棋界1年のあゆみ
支部一覧表
棋士名鑑
現役棋士・引退棋士・奨励会
記録統計
対局内訳表
個人総合戦績表
戦型別分類表
余暇活動にみる将棋ファン
対局日誌
年誌
1969年ですから、40年前です。棋士は数も顔ぶれも殆ど変わっています。
順位戦制度は殆ど同じですが、在籍数が全く少ないです。
棋戦は中心は大きくは変わっていません。棋聖戦が年2回で、共同棋戦が後の棋王戦で、十段戦が竜王戦です。
棋戦で見ると、アマチュア棋戦と女流棋戦が後に増えています。
総合的に見ると、一般ファン数を除くと、棋士数やアマチュアトップ棋戦は発展したと言えます。
当時の奨励会は在籍がすくなく、プロになる確率は現在よりも高いと思えます。
棋譜と短いコメントで作られたまさしく棋譜の資料集と言えます。
将棋界にとっては非常に貴重ですが、一般ファンにとっての必読書かどうかは微妙です。
私自身も対戦しなくなってからは、購入していません。本著で上達の勉強をするのは、アマには難しいと思えます。
読みやすい編集と、将棋の勉強の本とは別物でやはりその資料性を重視するものだからです。
ただ、年鑑はそのジャンルにとっては長期間継続する事を示すひとつの指標として、重要なものとの認識はあります。
当時の新鋭の残りが現在の最ベテランという状況は、まさしく資料と言えます。
Copyright (C) 2010- kei All Rights Reserved.
※当サイトのテキスト・画像等すべての転載転用、商用販売を固く禁じます。
将棋関連書籍・名著を探し・読む
将棋界の「完全な資料集」
1年間の将棋界のあらゆる出来事がわかるように配列
年鑑はそのジャンルにとっては長期間継続する事を示すひとつの指標