日本将棋連盟発行の将棋専門誌が「将棋世界」です。
それの電子書籍版が、アップルの携帯情報端末のipad様に出版されています。
日本将棋連盟創立以来発行されている、将棋専門の月刊雑誌です。
歴史的には、将棋の雑誌は多数有りましたが、多くは消えて現在は、全国書店販売では唯一になりました。
詰将棋専門誌や、地域・非定期等は他にもあるようです。またNHK将棋講座のテキストは初心者向けとしてカウントするべきかも知れません。
かっては、日本将棋連盟からも別の雑誌が出版されていましたが、現在は1誌のみです。
将棋はそれ程広い世界でないので、1冊でも主にプロ棋戦を中心に編集すると丁度良いのかもしれません。
ただし、雑誌以外の出版は補完するように盛んです。
電子書籍または、デジタル書籍は専用のリーダー機器の発売にともないアメリカで拡がりました。
一つは、電子書籍リーダーの専用機です、アマゾンのキンドルが代表です。
もう一つは、携帯電話のパソコン化傾向への進化とも言える携帯情報端末です。
これには、携帯電話に形態が近い、スマートフォーンと、ノートパソコンに近い情報端末が現在あります。
どちらも種類が増えていますが、後者の一つがアップル社の「ipad」シリーズです。
専用のソフトを搭載しており、ソフトとハードが一体になっている特徴があります。
他の多くは、ソフトとハードが別メーカーが提供しています。
単純な機能の電子書籍ならば、どれでも対応は易しいですが、特徴的な機能を持たすと制約が出来ます。
日本将棋連盟電子部顧問の柿木氏の制作による、柿木将棋kifuは、「ipad」のひとつのアプリです。
その機能の盤面が動くというソフトとデータを、埋め込んだのが、将棋世界誌 for ipadです。
紙媒体では、局面を印刷しています。
そして、そこから局面が進むとまた途中図を入れています。
電子版では、駒が動くので、ある局面を指でタッチすると、柿木将棋kifuと同じ状態になり、同じ動作で駒が動きます。
図面の少ない棋譜の記事や、駒を並べる必要がある初心者や中級者には、非常に便利な機能です。
紙媒体とは、かなり異なる使用感です。
発売から1年が経過して、細部の改良は終わった感があります。
アップルの承認の関係で、ほぼ1週間遅れの発行になります。
しかし、電子版ですから海外の読者には、むしろ早いようです。
付録や切り取り応募関係は、付属していません。
将棋とインターネット・パソコンは相性が良いようです。
人間対コンピュータという、別の興味分野もありますがそれは別です。
動く盤でのライブ中継とそのデータの再現は、完全に普及しました。
動画サイトでの解説も同様に、広がりつつあります。
ネット道場での、コンピュータを介しての対局は、ついにスマートフォーンでも可能になったと言います。
そして、日本将棋連盟の電子部が運営する、日本将棋連盟ライブ・アプリは、次第に対応機種を増やしています。
静かなる思考戦の将棋は、テレビ媒体の早指し以外でも中継の、コンテンツとして有用です。
パソコンでは、複数の動く将棋盤が存在しますが、将棋倶楽部24の久米氏と柿木将棋の柿木氏が顧問になった電子部です。
その普及率から、ほぼ統一の方向と言えるでしょう。
そしてその中の最小化したものが、将棋世界誌 for ipadに組込まれた、柿木将棋kifuと言えます。
電子書籍も、機能と操作が統一されそうです。
これは普及にも良い効果と思います。
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日本将棋連盟発行の、月刊雑誌です。
インターネットでの事実上のスタンダードの柿木将棋盤。
最小の柿木将棋kifu を組込んだ駒が動く電子書籍です。