浦野真彦八段の、初心者向けの短手数詰将棋シリーズの1冊です。
詰将棋マニアでもアマ高段者でもなく、アマ初心者向けです。
目次
まえがき
詰将棋のルールについて
詰将棋7手詰問題200題と回答と解説
詰将棋の作図と、指将棋の強さとは別と言われます。
しかし、プロ棋士にも詰将棋名手は複数存在して来ました。
本著の作者は、詰将棋マニアで選考される年間優秀作「看寿賞」を2度受賞しています。
また、将棋世界誌の「詰将棋サロン」の担当も経験しています。
詰将棋「ハンドブック」シリーズは過去には殆どなかった目的の本です。
詰将棋集でありなが、対象が詰将棋マニアでも、アマ高段者でもない。
アマ初心者向けでしかも、その実戦の終盤力を高める目的の本です。
詰将棋の作品集は、指将棋のみの人には敬遠される傾向がありました。
そして、多くの詰将棋の作品集はマニア向けの本か。
易しいと言っても、実は指将棋中級者向けレベルが対象の本でした。
勿論、その中には色々のレベルが混ざっていて、初心者向けも含まれます。
ただ、一般に広い読者層を対象にしています。
そこに、出たこのシリーズは、明確に1冊全体が同じレベルです。
しかも詰将棋という形態をですが、目的は詰将棋を解く事で初心者の終盤力向上に役たてる事です。
詰将棋は、終盤力と、全体の読む力の向上に役立つと言われています。
しかし、難し過ぎて、役立つ以前に日々の勉強が続かないといわれていました。
この「ハンドブック」シリーズでは、1手詰から9手詰までが有ります。
初心者(指将棋)は解ける手数から始めて、解けない問題はとばして・あるいは答えを見て、長く継続する事で、棋力を向上させる。
シリーズ化で、棋力の向上に対応すという発想が新しいです。
将棋人口を増やす活動は、初心者の将棋への定着が必要です。
その為には、初心者が長く続け、かつ次第に棋力が向上する事が必要です。
いつまでも上達しないと面白さが判らないし、長く続かないです。
その一貫としてのひとつのアプローチとして、定着した感のある「ハンドブック」シリーズなのです。
今回取り上げたのは、その1冊ですが、手数別のシリーズである事が重要なのです。
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浦野真彦八段(2013/01)の、2011年の著書です。
「初心者向け短手数詰将棋」シリーズの1作です。
1−9手まで複数のシリーズです。