長期休職と入院・療養生活について

生活習慣病の悪化は、体の一番弱い所にあらわれます。もし無視出来る所ほど危険です。
私の場合は、強い肩こりから始まり首が傾いたまま動かせなくなりました。道を曲がるのが困難でした。
もう一つは、目にきました。視力が急に弱くなり疲れ目に感じました。
そして、これらが重なって頭痛が襲うようになりました。
この状態は生活自体が困難で、設計という仕事自体がまともに出来ない状態になりました。
最大の問題は、これが生活習慣病と分かるまでに時間がかかった事ですが、それは既に別項で述べています。
その時は、38才ではまだ生活習慣病は少ないという判断が働いていたようで、判断が遅れたと思います。
実際に、複数の医師に診察してもらって最後に生活習慣病の専門医にみてもらった結果が「検査でははっきりしないが本人の訴える症状からは生活習慣病である。
至急入院して、詳細な検査と観察と経過を見る。」というものでした。
過労とストレスから来た病気ですので、入院して生活自体が変わると変化があらわれました。
1週間は点滴を続けましたが、体温が36.5から35.5まで下がって落ち着きました。
毎日、1度高い体温の状態で生活していた訳ですから、正常では無かった訳です。
本人は体温が低い体質と知っていましたが一度も数値的に言われたことがなく、体温は正常といわれ続けました。
もし主治医ならばすぐに分かった筈ですが後で思っても無理です。
入院状態でも、その後は体力の回復とストレスレスの安定を見守るだけです。
しかし、退院して職場復帰しても大丈夫かどうかは本人も全くわからない状態でした。
迷いと自信の葛藤の中で時間が経過してゆきました。
(2008/07/08)

病気の診断は難しくかつ時間がかかります。
特に生活習慣病の場合はそこにたどりつくには長い経過が必要です。
現在では、少しは様子が異なるかも知れませんが正しい・間違いのいずれにしろ病名の断定は簡単ではありません。
私の1回目の入院に至る経過を詳しく書きます。
体調不良(かなり悪い)で総合病院に行きました。
長時間待ちの後で内科で検診です。
病名は「風邪」・・・投薬で対応と言われましたが、胃が弱いので不可と回答しました。
しかるに、消化器対策した薬だから大丈夫と言われて終わりです。
その夜に胃に激しい痛みが生じ、翌朝また病院へ行きました。
結果は薬による胃潰瘍・・予約を取り内視鏡検査が必要と診断。
元の体調不良は、胃潰瘍を確認して対策してからとの事。
何のために病院へ行ったか分かりません。
予約日に胃カメラを受けると、当然ながら新鮮な胃潰瘍(正確には12指腸潰瘍)でした。
投薬で対応との事です。
この傷は15年後の今も胃のレントゲン写真を撮ると見えます。
投薬の影響で皮膚に発疹が出ました。
皮膚科に回されて塗り薬で対応です。
元の体調不良は今だ、対応なしです。
流石にこれだけ病気を抱えると、設計という仕事は集中できないので無理です。
家族や上司や会社の保険室と相談して、長期休業にしました。
そして、東海から関西の実家に戻りました。
別項に書いたように父が糖尿病で治療を受けていたので、その医師に診察してもらうこととしました。
診察結果は、複合的に病気が絡まっているので判断が難しいが、元の症状からは生活習慣病の可能性が高いので直ぐに入院して、精密検査をしながら経過を見て判断する必要があるという事です。
ただその医師は2週間後に、病院を変わるそうでしたがそれまでに結果は出るとの事で直ぐに入院しました。
そこで、胃潰瘍と体調不良を直す事になりました。
1週間は点滴や色々な検査を行いましたが、結論は最初36.7度あった体温が1週間後に35.5度になり落ち着き、頭痛等がなくなった事です。
自分自身は体温が低い事は知っていましたが、それ以前は調べても結果も教えてもらえず知らなかったです。
それ以降は家に体温計を備えています。
高い体温で生活していたのが原因ですので、典型的な過労からの生活習慣病です。
(2008/10/14)

「入院」が直ぐに可能かどうかは、個々に異なると思います。
特に原因が分かっていないときに行うのは担当医師を含めて、周囲の環境の影響が大きいです。
ただ可能かどうかを除いて言えば、入院はお薦めです。特に過労が原因の場合は極めて好ましいです。
ほとんどの病院では複数の検査を行う時は、非常に待ち時間がかかります。
それ以前に通院時間がどれほど必要かの問題があります。
過労ですから、通院と検査・診断待ちの苦痛は非常に大きいです。
極端な場合は、その間に悪化する事もあります。
入院すると、ベッドで寝ていて順番が来ると呼び出してくれます。
過労が原因ならばこれの違いは決定的です。
もうひとつは、継続的な体調の変化を調べる事が可能な事です。
通院ですと、本人に状態を聞きますが入院ならば状態が記録されます。
本人の説明が正しいかどうかは個人差がありますし、医師もその事を考慮して診断します。
結果的にわずかな変化や異常に気がつくのが遅れます。
過労からの生活習慣病の時に、仕事を辞める・生活を変える事を前提にしているならば、回復時間はいくらかの余裕があるかもしれません。
しかし通常は、休養をゆっくりよりは早期に復帰したいと思います。
それならば、可能な一番早いと期待出来る方法を選ぶべきでしょう。
既に診断と治療が始まっており、通院も間隔があき自宅での療養が始まっているならば、入院は必要ありません。
既に経過をゆっくり見る状態ですから。
たぶん、生活習慣病でも再発の時は後者になる可能性が大きいでしょう。
検査・診断は直ぐで、静養が中心になります。
初めての場合でも知識があれば、後者になりそうですが現実は過労・ストレス等による生活習慣病は自分で自覚するのは難しいです。
(2009/02/15)

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