6月から始まる棋聖戦の挑戦者に、中村太一新六段が決まりました。
中村太六段は、昨期の年間勝率1位で、同時に歴代第2位でした。
棋聖戦は、1次予選からの参加で10連勝で挑戦権を獲得しました。
4月に、C級2組からC級1組に昇級したばかりです。
4段になった頃は、四間飛車の振飛車が多かったですが、今は居飛車系です。
順位戦が全勝、棋聖戦が全勝ですから、勝率1位も当然とも言えます。
羽生棋聖は、名人戦とのかけもちになるかどうかは、名人戦の勝敗次第です。
マイナビ女子オープンは、上田女王の2連勝ですが、ややタイトル戦としてはレベルが低い内容に思えます。
女流王位戦も開幕しましたが、こちらはファイター同士の甲斐女流王位と里見女流三冠ですので、斬り合いです。
竜王戦は、徐々に本戦出場者が決まりつつあります。
そして、王位戦リーグは後半ですが、最後まで判りません。(2012/05/01)
5/3-5に、コンピュータ将棋選手権がありました。
ソフト+ハードの進化で、強くなりすっかり興味の対象となりました。
過去から実績のあるソフトと、新規参戦ソフトとその中間の位置のソフトが入り乱れて争います。
ハードの差が、入り乱れる様子は柔道の無差別級のようで、思わずハードのコンパクトな方を応援したくなります。
ただし、ハードに比例しては強くならないなしく、実験的な段階ですが、結果は最強ハードの物が優勝しました。
今回の結果は、第2回電王戦への出場ソフト5つを選考する大会でもあり注目されました。
知名度の高い「ボナンザ」「激指」「YSS」が6位以下になり、どうなる事でしょう。
第1回のように、消費電力制限があれば、ハードを換える必要がある物もあるでしょう。
プロ棋士側も5月中を目処に、出場者の発表があるとの事です。
対戦は1年後ですが、普段は気にしない相手の研究をどの程度に時間を割くのかは微妙です。(2012/05/08)
王位戦リーグは、各組6名5局のミニリーグが2つで行われます。
しかも、リーグ残留シードが2名のみで、新人が入りやすいリーグですので、新人の登竜門とも言われています。
毎年、四段・五段の参加があり互角の成績を上げています。
対局が少ないのでプレーオフも生じ易いです。
2つの組の優勝者で、1番勝負の挑戦者決定戦があります。
5/11にリーグ戦の最終局の一斉対局がありました。
結果は、プレーオフなしに優勝が決まり、渡辺竜王対藤井九段で挑戦者決定戦が行われます。
残留は、順位の影響が大きく、広瀬七段が残留です。
もう一人は、丸山九段対牧野四段で残留決定戦があります。
王位戦は主催が、女流王位戦と重なりしかも似たシステムで挑戦者が決まる珍しい棋戦です。(2012/05/15)
名人戦は、先手が3連勝で、森内名人(2勝)・羽生二冠(1勝)で第4局です。
先に後手番を勝った方が、シリーズを有利に進めるでしょう。
わずかに優位を、後手が逆転するのは難しい様です。
そろそろ、後手の変化球が出てもよさそうです。
マイナビ女子オープンは上田女王の3連勝でした。
接戦はあっても、ほぼリードを保っての勝利でした。
まだ不慣れな挑戦者に恵まれた感もあります。
女流王位戦第3局、王位戦の挑戦者決定戦へと進みます。
6月は棋聖戦がはじまりますが、名人戦とのダブルかどうかは名人戦経過次第です。
竜王戦の本戦入りが決まりはじめました。(2012/05/22)
女流王位戦は、挑戦者の里見女流三冠の3連勝で奪取でした。
これで女流四冠誕生で、四冠は最年少です。
厳密には清水女流時代は、倉敷藤花戦が始まったばかりで20才の四冠はなかったです。
親切タイトル以外の歴史のあるものの四冠の方が比較はし易いです。
相振飛車シリーズを予想されたが、挑戦者が2局を居飛車で指したシリーズとなりました。
破れた甲斐は無冠になり、NHK杯の女流枠は女流四段で登場になります。
女流棋戦は10月以降に3タイトルが重なるスケジュールで、女流王位戦以降の夏はタイトル戦がありません。
年末の集中の平準化が必要と思います。
イベント絡みの倉敷藤花戦は動かし難いので、女流王将戦か女流王座戦の移動が考えられます。
女流6タイトルのなかで、奨励会非在籍は上田女王のみとなりました。(2012/05/29)
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5月は、ネット最強戦・加古川青流戦・女流王座戦が始まります。
名人戦・マイナビ女子オープン・女流王位戦は佳境か決着です。