順位戦各組は、3月が最終局です。
最初は恒例の、A級順位戦の最終組です、名人戦挑戦者は4月から対局があるので最初です。
他のクラスは、6月から次期が始まるので、時間余裕があります。
今期のA級は、かなりいつもとは異なった展開でしたが、あるいはこれが今後増える可能性はあります。
勝敗が大きく分かれました、3回目の全勝優勝と、2勝での残留は珍しいです。
少し前までは、上位は3勝で下位は4勝は最低必要で、それでも降級はあるのが普通でした。
ただし、具体的な将棋内容を見ると逆転が非常に少なくて、手数が短い対局が多いです。
簡単に言うと、序盤に有利になった方が、そのまま逃げ切って勝つパターンが増えた事です。
結果的に、序盤の密度は濃くなりましたが、泥試合の長手数局は少なくなりました。
他のクラスは、その傾向は少ないですが、星の偏りの気配は見えます。
アマチュアには好局の判断が難しくなりました、将棋大賞の一般投票も始まっていますが泥試合が名局と言われる時代が変わるかも知れません。(2012/03/06)
久保王将に佐藤康九段が挑戦していた王将戦が終わりました。
佐藤康王将が、4勝1敗で誕生です。
多忙な日程の久保は、A級陥落に続いて、結果が出ませんでした。
それほど負け越していないが、目立つ対局に勝っていない結果です。
戦型は、石田流とごきげん中飛車ですが、個性が強すぎて定跡になるかどうかは微妙な内容です。
しかも、ノーガードの殴り合いで早い終局もありました。
佐藤康王将は、しばらく振りの返り咲きとなります。
羽生世代はいまだ強しでしょうか、バラツキは出て来ましたが・・。
遅れていた次期の予選も、1次予選が発表されて、まもなく始まります。
久保はやはり角番の棋王でがんばるか、結果が出なかったと割り切るかの状態でしょう。(2012/03/13)
棋王戦5番勝負:久保棋王対郷田九段戦は、3勝1敗で郷田九段が勝ち棋王になりました。
久保は、今期後半に調子が悪く負け越しており、二冠を失い、順位戦も降級しました。
他棋戦もかなり良い位置に進出していたが、最終結果はでませんでした。
郷田新棋王は、タイトルは四段時の王位から始まりましたが、10年以上まえの棋聖以来、遠ざかっていました。
今期のタイトル戦は全て終了して、一部の棋戦の決勝を残すのみです。
7タイトルは、棋聖と竜王以外は、保持者が変わった年度になりました。
同時に、羽生世代全体としては今だ本流の感が強い年度でもありました。
若手の台頭も増えましたが、タイトル挑戦は少なく、奪取も防衛も簡単ではなさそうです。
一方では、女流棋戦は、新タイトルの女流王座を除けば、女王のみ移動しただけでした。
次は、名人戦ですが、絶不調の森内名人の復調が注目です。(2012/03/20)
女流棋戦での歴代年間記録の2つが更新されました。
達成したのは、どちらも清水女流六段で、4つのタイトル戦に出て全て敗れた結果でしょう。
予選+タイトル戦と戦うと、対局数と勝数は増える事になります。
しかし、本人以外は敗れない記録かも知れません。
年間対局数は、歴代記録48を越えて、最終は56局になる予定です。
年間勝数は、歴代記録39を越えて40勝です。
残り1局の結果によらず更新は決定ですが、それは女流王位戦挑戦者決定戦です。
これまた、該当棋戦タイトル戦の連続出場がかかっています。
3月末が年度末ですが、記録賞は最後まで決まらないものもあります。
また将棋大賞も年度末に記者クラブで選ばれるのが通常です。(2012/03/27)
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3月は、各組の順位戦最終局とNHK杯と女流最強戦決勝です。
年度末に将棋大賞が決まります。