竜王戦本戦トーナメントが現行方式になってかなりになります。
各組の結果がそのまま、自動的にトーナメントに入るのも慣れれば、それもよしです。
6組からのパラマス式が、今年は遅れがちでしたが、いよいよ準決勝まで来ました。
挑戦者決定戦が、3番勝負ですので決勝はかなり見所があります。
そして今年も、上位組(1組・2組)の壁は厚かったです。
ただ、上位組の順位までが、結果に反映されるとはいえないようです。
挑戦者決定戦が、3番勝負から始まり、タイトル戦の7番勝負に続く連戦はシステムとして成功でしょう。
リーグ戦のプレーオフも盛り上がりますが、どうしても挑戦に関わらない対局が出来ます。
トーナメントは、1番勝負でちょっと興が冷めがちな面もあります。
これを徐々に盛り上がるシステムにしたというイメージがあります。
今期も無かったですが、下位組からの挑戦という可能性はいつも存在します。
その面が、組分け制でも順位戦と異なります。(2011/08/02)
羽生王座の連勝と誰が止めるのか、王座戦挑戦者に渡辺竜王がなりました。
今期成績、勝率でトップです(10勝1敗)。
王位戦で、広瀬王位相手に接戦を行っている羽生王座には、防衛・記録更新共に最大の敵でしょう。
王座戦での、羽生対渡辺戦は2回目です、前回は3勝2敗で羽生王座防衛でした。
それから数年、王座戦では番勝負、個別局ともに羽生王座は勝ち続けています。
とにかく、連続防衛記録が一番の注目ですが、タイトルの移動も注目です。
一日制のタイトル戦に強いといわれる羽生王座ですが、次第に挑戦者やタイトルホルダーの年齢が下がっています。
20才台・2冠、30才台・2冠、40才台・3冠が現状です。
タイトルの移動で、タイトルホルダーの年齢が変わります。
いまだ、中心の羽生世代ですが、タイトルでは、次第に陰りが見られています。
これからの、タイトル戦は、殆どが年代対抗になりやすいでしょう。
やっと若手も台頭してきた感があります。(2011/08/09)
昨年、近い日付で事実上の同一棋譜局が誕生しました。
前例と同じ内容で進み、途中で投了しました。
本年度の、A級順位戦・渡辺・郷田戦も実質的に定跡通りでした。
昨年の棋聖戦第1局の局後検討と同一で、今年の初めに出版された豊島六段の著書に定跡として書かれています。
また先手玉が詰みなし以後も長手数の難しい内容ですが、谷川九段が自身の応援サイトで解説しています。
先日の王位戦第4局が、1年前のB1順位戦・畠山鎮・井上戦という前例がありました。
7−8年前に多く指されていたが一時少なくなって、最近時々指される様になった形です。
控え室の検討は、もっぱら前例からいつ離れるか、対局者は知っているか等でした。
前例から離れたのは2日目の夕方の90手過ぎです。
感想や色々から両対局者ともに前例を知っており、途中で変化可能と思っていた様ですが、実際は無理だった様です。
密度の高い横歩取りですが、前例の精度が予想以上に高かった様です。(2011/08/16)
夏の王位戦は、ほぼ毎週有るので忙しいです。
対局数が多い、羽生二冠は土曜対局が増えています。
広瀬王位の作戦は、昨年と全く異なり、穴熊がありません。
先手番は、予想されましたが、後手もまだありません。
心境の変化説と、最近結果が出ていないという2つの説があります。
第5局は恒例の徳島です(徳島新聞担当)。
前日に催しがあるようです。
また、奨励会の例会と重なっているので、吉田四段が記録係りを担当します。
個人的には、穴熊が見たいです。(2011/08/23)
第4回までは、前年シード・タイトルホルダー・賞金ランクの順に選抜でした。
第5回の今年は、選抜方式が変わりました。
前年度の「対局数」「勝星数」「勝率」の3部門の順位を足して数字の少ない棋士から選抜です。
八段以上から8名・六段と七段から4名・五段と四段から4名の選抜です。
タイトルホルダーは保持段位で選抜されます。タイトルホルダーがでられない事もあります。
四段で順位4位で選抜出場の菅井四段が、初優勝になりました(プロ入り)。
全員参加の棋戦優勝は、六段以下は昇段の規定があります。
本選抜方式は、全員参加と見る事も出来ます、結局3日後の理事会で成績優秀で五段になりました。
類似例は、阿久津七段に継ぐ2度目との事です。(2011/08/30)
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8月は王位戦と、竜王戦挑戦者決定戦です。