A級順位戦の最終局の一斉対局日を、いつしか「将棋界の一番長い日」と呼んでいます。
名人をトップに、5組分けられた順位戦は、A級とB級1組のみが定員制です。
そして、昇級と降級制度があります。
A級はそのトップで10名が在籍です。そしてその組の優勝が、名人挑戦権を得ます。
どのクラスも全て、棋士に前年度の成績から順位がついています。
昇級・降級(降級点)はその順位を含めて決まります。
ただし名人挑戦権のみは、パラマス方式のプレーオフがあります。
一度もA級に在籍出来ない棋士の方が多いのです。
名人挑戦と、A級残留をかけた戦いが順位戦で、その最終決着が決まる日です。
勿論、最終局以前に決まる事もあります。それでも全てきまっている事は希であり、その時も来期の順位を争います。
本年は、何も決まらず最終局5局中4局がどれかに絡みます。
もう1局も、来期の順位に大きく影響します。長い1日になりそうな、3/2です。(2011/03/01)
将棋大賞の1部門に、升田幸三賞があります。
「新手一生」を掲げた升田幸三氏にちなみ、新手・新戦法・妙手が対象になります。
近年の、研究の速さは、この賞の対象を複雑にしています。
個人的な見解では、独創性のある棋士や戦法の集大成的な選び方が良いと思います。
流行に左右される、一過性の戦型や対策は、はっきり言ってキリがないです。
特定の戦法では難しいが、棋士では藤井・山崎・中田宏樹・広瀬・菅井等が浮かびます。
重厚な棋風や、スペシャリスト向きの、別の賞も必要ではと思います。
名局賞・名局特別賞は、ようやくイメージが整った賞です。
トップのタイトル戦中心の賞と、それ以外の記憶に残る好局とに分かれたのは判り易いです。
ただし、未だに手数が長いと激闘と思う人が多いのが現実です。
名局とは、手数とは関係ないものです。内容が全てと思います。
一般投票も、日本将棋連盟サイトで受け付けています。(2011/03/08)
2011/3/11の午後3時前からの、地震は将棋棋戦等にも影響を与えています。
同日に、東京将棋会館での対局は2回の中断を挟んで指し終わりました。
ただ集中力の継続は難しかったとの感想がありました。
2011/03/12は、三段リーグ後期最終日でしたが、移動手段等の問題で2011/3/23に延期になりました。
新四段2名が誕生する日で有り、早期に延期決定は良い対応と思います。
2011/3/13の、NHK杯準決勝は放映中止でした。
今後のスケジュールは、いずれ発表されるでしょう。
年間の放映日から対局数を決めているので、どのような対応になるかは不明です。
東北在住棋士で災害に直接遭遇した人も、複数いるようです。
2011/3/14からの対局については、王将戦第6局を含めて、2011/3/13には発表はありませんでした。
関西は被害は無いが、棋士の移動をともなう対局・イベントは、一度決定されても、以降の変更が予想されます。
とにかく、短期に全て決まる事ではないでしょう。(2011/03/15)
王将戦7番勝負・久保王将対豊島五段戦は、4勝2敗で久保王将が防衛。
棋王戦5番勝負・久保棋王対渡辺竜王戦は、3勝1敗で久保棋王が防衛。
順位戦は全クラス終了。ただし三段リーグは残っています。
A級:挑戦権>森内九段、降級>木村八段・藤井九段。
B級1組:昇級>佐藤康九段・屋敷九段、降級>豊川七段・杉本七段。
B級2組:昇級>橋本七段・阿久津七段、降級>土佐七段・佐藤秀七段。
C級1組:昇級>広瀬王位・田村六段、降級>勝又六段・西川慶七段。
C級2組:昇級>佐藤天五段・糸谷五段・稲葉新五段。
4月から名人戦ですが、開催地や全国解説会等は変更があるかも知れません。
女流棋戦は、マイナビオープン5番勝負は、甲斐女王対上田女流二段戦。
女流王位戦は、挑戦者決定戦が、里見女流三冠対清水女流六段戦に決定。
新棋戦・リコー杯女流王座戦が、開幕予定です。(2011/03/22)
第60回NHK杯は、羽生NHK杯選手権者が、3年連続通算9回目の優勝でした。
ベスト4が昨年と同じ顔ぶれで、決勝も同じというのも珍しいです。
大山十五世名人と並ぶ8回優勝を、単独9回に伸ばした羽生は、10回目の「名誉NNK杯」を目指します。
「名誉NNK杯」はタイトル戦以外では唯一の永世称号です。
将棋は「永世」、囲碁は「名誉」が普通ですが、囲碁と同じタイトル名の時は「名誉」となります。
「名誉王座」「名誉NHK杯」です。
なお囲碁では、坂田栄男が11回優勝で唯一の「名誉NNK杯」です。
震災で予定がずれたNHK杯ですが、ラジオ版は未定で、次回の女流枠決定戦は次週開幕前になりそうです。
後者は、通算成績から結果が予測可能ですが・・・。
記録係の門倉三段が、4/1に四段になるので変わるのでしょうか?。
講座は、山崎七段です。
トーナメントの連覇は、番勝負よりも難しく第61回も注目です。(2011/03/29)
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3月は年度末で決算月です(順位戦)。