「先後同型角替わり腰掛銀」はあまり多くはない棋士にとって気になる戦型のようです。かなりの手数まで同じ形が続出しています。
どこで新手が登場するか、しかもその結果がすぐにあらわれる事がかなり多いようです。オリジナルな棋譜が極端に少ないのです。
現在は、升田定跡と呼ばれる形が残っています、かなり昔から生き残っています。中盤の後半からの勝負ですからコンピュータが得意
との意見もあります。
ただし先後のふたりが不明局面を指すという意識がないと現れない局面です。それゆえに逆に人間的ともいえます。そもそも知らない
アマ初級者やコンピュータが指して、同一局面になるかどうかが疑問です。人間の拘りは単純には理解できない事です。(2009/12/01)
2009年度の竜王戦は4連勝で決着し、12月はタイトル戦がなくなりました。指し込み制が無くなってからはありえる事です。
将棋界の年度は4月から翌年3月までです。
4月からは名人戦が始まり、6月からは棋聖戦、7月から王位戦、9月から王座戦、10月から竜王戦、翌1月から王将戦、2月から
棋王戦となります。
7番勝負は、名人戦・王位戦・竜王戦・王将戦で決着局数で終わる時期が大きく変わります。
女流棋戦は、まだ変動が大きく棋戦数も少なく空白が多くあります。(2009/12/08)
昔は「横歩取り」戦法はアマチュア好みと言われた事があります。
実際に実戦例の研究は、昔も今も重要性は変わりません。大きく変わったのは、形勢判断・大局観の差が顕著に表れる事です。
膨大な研究が1手の新手で置き換わる、形勢判断が大局観の違いで覆る事が度々起きる時代になりました。
そして、最大の変化は指して争いから、形を崩さない手渡しの技術が要求される争いが増えた事です。
プロ棋戦の横歩取りは、アマチュアには読みも大局観もその差が大きい事を教えられる戦型になりました。
実は、定跡で外見はかなりの長手数まで互角に駒組できる戦型を実力と勘違いし、序盤から中終盤に突入する横歩取り系の戦型
が短い手数から判らなくなるだけであるという事を理解できないだけの様です。(2009/12/15)
将棋の歴史は古いし、実力名人制になってからもかなり長い歴史があります。
そして、多くの棋戦の創設や廃止やシステム変更が重なります。プロ棋戦が掲載されるメディアや取り巻く環境の変化に対応する
必要があるからです。ただし、将棋という本質の追究と勝負という結果とは完全には一致しない部分があります。
どんな事にも前例や頻度はありますが、個人の知識や思い込みのみで誤った認識で何かを言おうとすると矛盾だらけになります。
その筆頭は将棋の棋力によって、プロ棋戦の注目する部分が異なる事です。
そして個人の主観があたかも、客観的な事実と信じてしまう誤りです。相手が棋士という人間だけにそれは中傷になってしまう事が
多いです。
将棋棋戦ほどシンプルなシステムは少ないです。勝てば組や級が上がる。タイトルが取れる、棋戦にシードされる。実に明確です。
下がらない段ではなく、絶えず上下する組・級のシステムは非常に判りやすくその結果は否定出来ません。
現在の棋戦は全て1年周期で行われています。もし組級等のランクに疑問があるとすれば、最大1年の遅れの範囲です。
そして、トップのクラスになると目指すものが変わってきます、それは将棋の内容に現れます。それはアマには想像でしか言えませんが
個人の好みと合うかどうかは別問題です。(2009/12/22)
将棋は伝統文化の一面もあります。はじまりは厳密には不明ですが江戸時代の家元制度からは歴史が残っています。
また、棋譜という形で戦いの歴史を見ることも出来ます。定跡・観戦記等が充実したのは昭和からと言えると思いますが、それ以前
からも定跡書や色々な書物はあります。
流石にコンピュータ時代になってからのデータベース化による、情報の急速な広がりはアマには分からない程の影響があると思います。
将棋の文化に触れてから40年以上経つと、少なくても表の歴史には詳しくなります。
何事にも裏の事情はありますし、情報化時代以前はそれは一般には知られない事でした。
現在は無責任な匿名発言や中傷発現があふれていますが、自分が知らない事を当然とした発言とそれを一般ファンという言葉で正当
化しようとする行為は、害以外の何でもないです。
将棋の普及は、誤解を減らすとともに、同時に無知で無責任な中傷も増やします。
清濁併せ呑むには厳しい世の中が待っているように思います。(2009/12/29)
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