安定したタイトル数を保持している羽生名人は、年間を通じてほとんどのタイトル戦に登場します。
むしろ、羽生名人が登場しない方が少なく幾分新鮮とも言えます。ただ、オールラウンドの羽生名人以外では戦形が限られる事は 常識ですが忘れている人も多いかも知れません。
2008年は、7タイトル戦で登場しなかったのは、棋王戦のみでした(佐藤康棋王対久保八段戦)。
2009年度は、タイトルを保持していない王位・竜王・棋王が可能性があります。
2009/5/29の王位戦紅白リーグ最終一斉対局が終わり、優勝できず挑戦者決定戦に進めませんでした。
羽生名人の登場しない王位戦は久しぶりです。次は竜王戦ですが、1組2位で本戦トーナメントに進んでいます。まずは順当な よい位置です。なにしろ、一番有利な1組優勝からまだ挑戦者が出ていないジンクスが続いていますから。(2009/06/02)
ネットサイトには、質問と回答を載せるサービスがあります。
そこには「将棋」の欄も単独でなくてもあります。ネット特有の遊び投稿もかなり混じっています。
その中に、「最新定跡の書いた本を教えて」「最新定跡書を要望」という、意味不明の投稿があります。
通常の将棋愛好者・アマが、最新定跡をどの程度必要としているのかが非常に不明です。
次に、書籍というものは執筆から出版までにかなり時間が要するという常識が抜けているのが理解できません。
まあ、「最新定跡」を知りたい・その上でプロの最新形の将棋を楽しみたいという人は存在してもそれはあり得ると思います。
しかし、その様な人ならば当然に知っておくべきです。最新情報は、新聞等の最新の棋譜解説・雑誌(今は1冊になってしまいました) ・専門週刊新聞等にのみ掲載される事を。
それらが連載後等に、書籍にまとめられてもその時点では、厳密な最新ではなくなっていることも理解する必要があります。 (2009/06/09)
プロの戦型はその時のトッププロ棋士の影響が大きいとしばしば言われます。同時にアマの戦型も、その時のプロの戦型に影響される とも言われます。
それならば、プロの戦型の変化が激しくかつその内容が複雑であるならばどうなるのかという疑問があります。
実は現在がその時と思えます。プロの戦型と、多くの少し前の定跡書の戦型とに大きな差が生じています。
情報時代ですから、プロの他の棋士の対局棋譜情報が直ぐに入手出来るので、ほとんどのプロ棋士は変化は理解していると思います。 その先まで見えるかどうかは個人差があるでしょう。
しかしこれがアマになると、時間的にも棋力的にも激しい変化に直ぐに対応出来るとはいえません。その結果として、プロの戦型と アマの戦型とにかなり大きな差が生じる可能性が大きいです。
実際に、最近はそれが起きているように感じます。それの是非は別にして、プロの対局を自身の棋力向上にのみ役立てたい人は 困った状況でしょう。
プロの対局は、鑑賞用のみではないですが、ある程度割り切って楽しむ積もりで見る必要が生じている様にも見えます。
プロ自体が変動期で整理がされていない時ですから、タイムラグ後にアマにも影響が波及するとは予想します。(2009/06/16)
プロはトーナメントが主流でかつタイトル戦は、番勝負という事から勝てば急激に対局数が増えるという現象が生じます。
歴代の年間対局数の記録を見ても、成績優秀者が集まっています。
しかし1局が約2時間の早指しと、1局が移動日合わせて4日の2日制のタイトル戦は負担がかなり異なります。
したがってタイトル保持者は局数以上に、過密スケジュールです。同様に挑戦者も同じです。
1昨年は、佐藤康九段の対局数の多さが目立ちました。昨年は久保棋王の対局数が目立ちました。2009年度は、今迄は木村八段 が目立ちます。
また順位戦でB級1組のみが12局対局です。そこにタイトル保持者が集まっている状況は、過密日程になる要素が高いです。
トーナメントの頂点近くになれば、対局の間が狭くなります。そして対局しないと次が決まりません。
体力と集中力の比重も大きいと思います。(2009/06/23)
プロとアマの戦型が異なると言われています。プロの戦型の変化が激しいのが理由でしょう。
そんな中で「朝日杯・プロアマの10局一斉対局」と「王座戦・女流対男子棋士4局の一斉対局」が7月にあります。
アマは勝率3割、女流は勝率2割ぐらいですが、2008年度はどちらもやや苦戦でした。それが偶然か戦型の影響かはいくらかは 一斉対局で分かるかも知れません。
ただし王座戦は、過去3年の女流12局は全敗です。まずは何時1勝かという所です。
現在はほとんどの棋戦に、アマと女流の枠がありますが、一斉対局はやはり結果が分かりやすく注目です。
一斉対局は、若手の低段者棋士相手という事でやや厳しいとの意見もありますが、棋士は若手もベテランも順位戦クラス等で 同じならば同じとしてよいでしょう。戦型に差が出るかも知れませんが。
どちらかと言えば、男子棋士にプレッシャーがかかりやすいかもしれません。
いや恒例になると、アマや女流も同じかも知れません。一斉対局はお祭り的イベントにもなりますがこれは複数あってもよいものです。 (2009/06/30)
Copyright (C) 2009- kei All Rights Reserved.
※当サイトのテキスト・画像等すべての転載転用、商用販売を固く禁じます。
将棋関連書籍・名著を探し・読む
将棋に関する、あらゆるメディアが対象です
内容と対象者を考慮して話題を日記風に書きます
やぶにらみの考察もあります
将棋に関する、あらゆるメディアが対象です
内容と対象者を考慮して話題を日記風に書きます
やぶにらみの考察もあります