2008年度は色々な事がありました。それらは随時、詳細にまとめられるでしょう。
そのひとつが、「マイナビ女子オープン」5番勝負の変則日程です。
個人的には、今までなかった事が不思議です。挑戦者の岩根女流二段が5月出産予定でその期間は対局できません。
従って4月に第1局を行い、第2局以降は出産後8週後を目安に再度、日程を組み直します。女流であれば起きる事ですし、 労働基準法にも規定があります。
岩根の最近の勝率の高さは、母はやはり強いのでしょうか。
しかし5番勝負の途中が、2ヶ月以上も中断するのは慣れていないと奇妙です。(2009/04/07)
4月は名人戦の季節です。伝統の重みと限られた者の中からのみ登場出来る名人戦はやはり高い注目度です。
ところが、第1局で前代未聞の出来事が起きました。何と観戦記者が、対局中に考慮中の羽生名人にサインを求めたのです。
羽生名人も呆然でしたが、一応応じました。断っても対局中断させても良い状況でしたが、結局は考慮を中断された事には変わらない という判断かなと感じます。はっきり言って第3者の妨害です。
同様にこれは、助言行為とも取れるので対戦者の郷田九段にもクレームは出来た筈です。ただ突然の事で呆然としたように見えました。
基本的に立会人が対局のスムーズな進行を行うのですが、共催の新聞社の代表として運営に参加するのが観戦記者でその権限は大きい。
3共催の代表の1人が起こした事件の責任者を探しても意味はない、本人が責任者だからです。(2009/04/14)
4月17日のマイナビオープン第1局は、岩根女流の出産が早くなったので中止になり5番勝負自体が延期になりました。
女流棋戦という特徴からは、出産休暇対応はいつかは問題になるもので早期に延期は今後の判断基準になるでしょう。
ただ心配点は、女流棋戦の地方開催希望先が減少しないかです。
その事が、第1局のみ開催予定を進めたのではないかとも思えます。思い切った全局の延期を始めから選ぶべきと言うのは結果論ですが 直前中止は関係者には苦労があったと思います。
過去には、意図的でないタイトル戦の中止・延期は記憶にはありません。ただ阪神大震災後の10日目に被災棋士が対局した例はあります。
名人戦サイン事件?には、昔はどうだったか等の意見がかなりあります。むかしと今は状況は違います。昔は何事も内々の事でした し、反面には先輩棋士の後輩棋士に対する態度はとても対等の対局が出来る状況とは思えないとも言われています。
現在はその時代に合わせてかつ、伝統を伝えるという難しい状況ですが慣例にとらわれない対応が必要なのでしょう。(2009/04/21)
タイトル戦ともなると、ネットライブ中継・衛星放送・複数箇所の大盤解説会があります。
衛星放送は、名人戦と竜王戦で実施、複数箇所の大盤解説会は名人戦が一番多いです。
今回の名人戦は、関西に近い場所で2ヶ所行われるし、関西将棋会館でも解説会があります。
東京以外では関西地区は地理に恵まれています。ただ、1−2局の終局時間からは少し悩みます。
例えば第四局の高野山の一戦では観戦ツアーもあります。ただ2日目が終局後に現地解散になっています。これは結構厄介です。
そんなに交通は便利ではなく、関西将棋会館が限度かなと思います。せめて第六局の京都ならばと思います。
悩むと結局は、ネットライブ中継になる傾向にあります。(2009/04/28)
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