2009/1/1のNHKの正月の「お好み対局」の佐藤棋王対笠井女流アマ名人の飛落戦は面白い展開でした。
事前に下手は定跡研究したと言っていましたが、なんと古典定跡でした。下手が勝つのが難しいと言われて、最近は避ける傾向 があります。
上手の指し方は、下手の作戦に対応しようとする意味か最後の形は同じでも、手順がかなり変わっていました。
途中から上手が盛り上がりの変化に出て、仕掛けが成功の展開に進みました。そして決め手を逃して終盤の逆転になりました。
変化の多い古典定跡のうちの1本の道を直線的に進んでしまいました。仕掛けてからは1手の価値が重い内容になりますので、解説も 全部をカバーできません。
定跡に詳しい人ほどに難解で、知らない人には理解しにくい内容で解説自体がむつかしいでしょう。(2009/01/06)
プロ棋戦は今年度は2009/3末までです。後まだ3月ありますが、最近話題なのが後手の勝率が例年より高い事です。
偶然が入らないゲームでは、先手が圧倒的に有利でほとんどのゲームはハンデを後手に与えています。将棋は、ほとんどハンデがない 状態です。(千日手・持将棋指し直しは微妙で別途考えます)
ここしばらくは先手の勝率が、52-53%程度でした。タイトル戦の番勝負では、先手と後手との成績も分けて見る事が多いです。
ここ2−3年でプロ棋戦の戦型が大きく変わりました。いわゆる未知の力将棋が増え、未整備の定跡が増えました。
いつか見た形が減少して、新しい形が続々と登場しています。それが原因かどうかは不明ですが、後手の勝率が例年より上がっています。
もし、後手が50%を超える様な事があれば非常に大きな話題でしょう。(2009/01/13)
昔からイベント等の記念対局は、「公開対局」でした。勿論早指しで解説を横の大盤で行います。
いつからか公式戦でも公開対局が始まりました。そしてついには、持時間の長いタイトル戦まで波及しています。
将棋は、棋譜を見せるものか・対局を見せるものか・解説を見せるものか、なかなか個人差がありどれが望まれているのか不明です。
それにプロ棋戦に詳しい人と、なじみのない人で反応も異なります。持時間が長い(プロは普通です)対局では、盤面が動かない時間 が長いのが普通です。それが理解されているのか。
持時間の長い対局では、対局者が席を外すことは普通にあります。これも知らない人は誤解があるようです。
そして最大のポイントは、対局者は「公開」よりも「対局」に意味があることです。見ている人への気遣いは基本的になしで、対局 に全ての力を注ぐという事です。それが不満な人は見にゆかない事でしょう。(2009/01/20)
アマや非公式戦では普及しているネット対局ですが、それをプロの公式戦にしたのが「ネット棋戦・大和証券杯」です。
春から夏に男性棋士16名の「ネット最強戦」が、秋から冬に「ネット女流最強戦」が行われています。
相手が見えない・パソコン操作での対局で、特別ルールが決められています。
一つは回線トラブル時の処理、次に個々の棋士のサポート?人、そしてクリックミスも指し手とみなすです。
一番危惧した3番目が、羽生名人で生じたのは偶然とはいえ驚きでした。回線トラブル等はまだない様です。
2番目を忘れて、カンニング論を展開した人が一部いたようです。ソフト上は、駒が成れる時は確認画面が出るので注意しないと 余分に時間がかかります。角を時間がなく不成で移動させたのが森内名人でした。
ネット棋戦は、将棋の通常対局と異なる面も多々あると思いますが徐々にノウハウが蓄積されて行くでしょう。(2009/01/27)
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