将棋ペンクラブの歴史は古いです。そして、観戦記・書籍・論文等から年間の賞を与える事も同様に長いです。極めて自然なクラブ です。受賞者を見るとクラブ会員に限らないようです。
近年の表彰傾向を見ていると、小説・ブログ・同人誌と対象がどんどん広がっています。これは、将棋雑誌がどんどん休刊になって 商業誌としては「将棋世界」のみになり、週刊将棋とが、観戦記と書籍以外になっています。
その影響か、2007は渡辺竜王のブログが、2008年は落語家・桂九雀の同人誌のエッセイが受賞しています。
雑誌や新聞の記事には、商業誌だけによりまとまったものが多くありますので、範囲を広げた話題賞の性格です。今後は 大盤解説やネット解説や講演会等へ範囲を広げてゆくのかの興味があります。
ただ、本来の目的が優れた文章等なのか、多様なメディアを通しての普及なのか・・それが方向を決めるでしょう。(2008/10/14)
プロの将棋対局は、殆どのアマチュアファンには難しすぎます。従って、やはりプロの詳しい解説が必要です。しかし、新聞を 中心にした観戦記は読む人がもっと広い将棋の強さのレベルです。
観戦記は、将棋の技術解説のみではなく、将棋というゲーム・勝負を文章で描く必要があります。プロ棋戦を開催している 新聞社は独自の観戦記者やプロ棋士等の契約観戦記者を持っています。
最近はインターネットで、タイトル戦を中心にライブ中継が行われるようになりました。その形態はまだ確定していませんが 、進行の応じたなんらかのコメントが必要・要求希望が多い事は確かです。
タイトル戦等では、専用ブログを設けて控え室等での検討や舞台裏を書きこむ事が一般的になりつつあります。
これを一歩進めたのが、2008年の名人戦での特別観戦記や、棋聖戦でのWEB観戦記です。特に後者はリアルタイムで かつ対局者と対談経験のある、梅田望夫氏が担当して多くの資料を準備して膨大な量の書き込みを行いました。
まさに画期的で、10/18-からパリで開幕した竜王戦でも第1局のWEB観戦記を書いています。これからのライブ中継の スタイルとして注目です。(2008/10/21)
スポーツも含めて、ライブ・録画共に中継にはリアルタイムの解説がつくのが普通です。一部のネットの棋譜提供を除いて は必需になっています。
「WEB観戦記」でも述べたように、一般のアマには難しいからです。しかし、ライブ解説となるとプロ棋士でもなかなか難しい のが現状です。それでも、プロ的な微妙な形勢や新手の即時の評価が必要な訳ではなく、定跡手順やその場の個人的予想でも実は 充分なのです。
分からない所は分からない、難しい所は難しいとの解説で充分です。ライブの臨場感はその時の感想が素直に伝わってくれば 目的は達するのです。
公開対局の大盤解説ではライブ以外は難しいですが、テレビ放映等では録画を見て解説を入れることも可能です。それで内容は 正確になるでしょうが、見ていて面白いかは別問題です。
結局、即時に無理な専門的な解説を目指すよりも、初心者・中級者向けの定跡・手筋的な解説をわかりやすく局面に取り込んで 行くのが良いのでしょう。これにもやはり個人差が生じます。
分かりやすい・面白い・正確だ・専門的だとか色いろ個人差がありますが、それ故にこれもひとつの著作物的な扱いに相当する と言えるでしょう。(2008/10/28)
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