治療方法と経過は

生活習慣病には多数の原因があります。従って治療方法も多数あります。
短期的に見れば、おおむね「過労」が原因です。
その場合は「静養」ですが、程度の差によって文字通りの静養と過労からの規則正しい生活への変換があります。
私の場合は、入院+1週間の点滴等の過労回復で極端な頭痛等の以上は消えました。
ただ、これでは元の生活に戻ると再発は避けられないので、継続的な検査と静養から規則正しい生活への移行が次の課題となりました。
結局、1ヶ月半の休暇後に仕事に復帰しました。
過労を避けて、如何に規則正しい生活に替えられるかがポイントです。
有給休暇が少なくなっているのもあり、過労働はしばらく避ける事ができました。
しかし後で思えば、もうひとつの精神的な問題・ストレスの蓄積は対処する事がありませんでした。
仕事というものは仕方がないもので、時間が経過すると再度忙しくなるものです。
忙しくなる事は、過労>夜までの労働>不規則生活>仕事上を中心にしたストレスの蓄積、が全て生じます。
前者は、一度経験しているので悪い状態ではあっても注意深く生活していました。
しかし、後者のストレスが熟睡を妨げ、仮眠状態にしかならず、睡眠障害から鬱状態を引きおこしました。
(2007/02/24)

実は、肉体的過労と精神的ストレスを分離する事は難しいです。
明確な肉体労働もありますが、私は技術・設計系の仕事ですので体を動かしたり出張したりします。
寝る時間も惜しんでの時もありますが、多残業状態でもルーチン的な仕事の場合もあります。
一方では純粋に、開発的・出来るか出来ないか分からない事を考えている仕事の時もあります。
こちらで思うように仕事が進まない、またプライベートでのトラブル等が重なる時は明らかに精神的なプレッシャーも有ります。
一度、過労から静養・治療状態になると、疲れたから眠れるという事はなくなります。
疲れているのに眠れない状態、これが非常に厄介です。
この間の治療は、投薬になりますが積極的になにかを直す狙いではなく、生活状態に合わせて「睡眠は充分に取れる」「起きている時は眠くならない」微妙な狭い範囲で薬の配合を調整して徐々に回復を目指します。
従って、短い間隔での問診と症状に合わせての薬の内容の適合が続きます。
この微妙さは、もし1日薬を飲み忘れると翌日はやや体調がおかしくなり、2日続くとはっきりあちこちが悪くなります。
本人の自覚症状に合わせるので、本人が自分状態を理解して、正確に治療医に伝える事が出来るかどうかが大きなポイントとなります。
生活習慣病は、自分自身が中心で直してゆく必要があります。
(2007/05/23)

仕事特にサラリーマンの方はよくわかると思いますが有給制度があります。
一般的や現状は知りませんが、私が病気にまった時はまず年度の有給休暇を消化して、不足すれば前年に消化残りがあればそれを使用する。
そしてそれでも不足すると、休業扱いになりました。
私は4年を間をあけて2度長期入院しましたが、どちらも4月を挟みましたので有給休暇を長くとれました。
結果的に休業はありませんでした。
それは良かったと思う人は、類似の経験がない人でしょう
長期有給休暇明けというのは、体力にも精神的にも自信がない状況です。
そしてその年の有給休暇はほとんど消化しています。
再度悪くなれば休業すると覚悟をして復帰しましたが、現実は注意深く生活して休みたくないという気持ちは強く、それが奥底では精神的なプレッシャーになりました。
無事に1年過ぎると、このプレッシャーから解放されます。
注意深く規則正しい生活に心がける・過労は避けるという気持ちは全く変わりませんがいつしか、徐々に元に戻ってゆきました。
通院は続けていましたが、ある程度は投薬治療と定期診断で回復してゆきましたが、あるところで頭打ちになり、担当医からは現状を維持するのがせい一杯で危険な状態の近くで綱渡りしている状態と言われていました。
ただ成長産業の技術者としてのプライドから、治療優先の生活よりやれる時までトップクラスを目指した技術者としての仕事を行い、限界を感じたら年齢に関係なく退職すると決めて過ごしました。
従って、完治を目指した訳でなく最低限の現状維持を目指した治療だったと言えます。
一度の人生、極限の選択だったと思います。
(2007/11/29)

精神ストレスから睡眠障害・鬱状態での症状

精神的ストレスは、かなり後で専門の医師の治療を受けた時に純粋な精神問題では起こりにくく、過労や不規則な生活や睡眠障害と絡みあって同時に起きやすいと言われました。
いわゆる悪のサイクルに入ってしまった時の結果という事です。
過労等の肉体的不調問題がストレスを起こすのか、ストレスが睡眠障害等から過労等を起こすのかの区別は難しいが、結果的には双方が絡んで治療が難しくなっているとの事です。
肉体的な方法は、いくつか対処方法もありますが、精神的ストレスの解消はこれを取り除くのは難しいとの事です。
とにかく、過労を始め要因を少なくして精神的なゆとりを持つ事が出来てから、ゆっくりとダメージを回復させるしかないようです。
急激に治療する場合は、副作用の危険が非常に高いですから。
体質の改善とゆるい睡眠性の薬ですので回復に合わせて微妙に替えてゆかないと体の動作が鈍くなったり、たえず眠くなったりします。
症状を正確に伝えて、もし回復傾向ならば微妙に薬を弱くしてゆく方法になります。
(2007/02/28)

神経内科という分野はご存知ですか?。
たぶん、非常に少ないので知らない方が多いと思います。
私は実家が兵庫で仕事の転勤先が三重でした。
病気治療は実家で行いました。
最初の30代後半の時は、生活習慣病の専門家(実は父親の主治医)に最終的にかかり(7人目)一応の回復をしました。
今思えば、若さゆえの回復と思います。
逆にいえばその年齢で生活習慣病と思った人が少なかったとも言えます。
その時はまだ精神的ストレス的な見方はありませんでした。
40代前半で再発したときは、直ぐに上記医師に行き、そこの紹介で神経内科に通院する事になったのです。
本文で精神的ストレスについて書いている内容はすべてそこでの、治療や教えてもらった知識が元になっています。
そして、現在50代なかば、40代後半に不思議と周囲の誰の反対もなく早期退職して現在も通院・投薬は続けています。
仕事というストレスからの解放で、それに関する危険状態は脱しています。
ただし投薬は欠かす事はできません。
あるいは一生かもしれません。
精神的ストレスとは、完全回復しないものかもしれません。
(2007/11/29)

現在の病名は「自律神経失調症」です。
範囲がひろいので分かり難いですが、生活習慣病では最終的に落ち着く病気のひとつでしょう。
自律神経が、働きが弱くなると環境に対しての人間の体の対応能力が低下します。
それは体の一番弱い所が、最初に悪くなる事を意味します。
その場所が外から分かる場合や、生活にかかわる場合は発見が早い事は別の所でのべました。
同じ事がここでも言えます。
消化器が弱い人はそこに、風邪にかかり易い人は季節の変化ですぐ懸かります。
どうも、決定的には回復しないようです。
弱い薬のコントロールで、睡眠時間を充分にとりながら自律神経の働きを助けるようです。
また弱い場所によってはそこ向けの薬もあると聞いています。
弱い薬というのは、非常に重要で長期に渡って薬を使用しますから、薬の副作用が非常に心配です。
定期的な血液検査等でたえず監視はします。
しかし基本は、必要最低限に抑えて、薬の副作用がでない範囲で薬で対応します。
この病気は、一度悪くすると完全な治療は困難で長く病気とつきあう事になる理由もここにあります。
症状は色々な所に現れますがそこを直すことでは対応できずに、元の自律神経を徐々に回復させるという長い戦いになります。
(2008/12/12)

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